草の根プロジェクト

2024.05.08

草の根食堂 パレスチナ支援レモンカフェ

愛媛の自然栽培レモンで仕込んだレモネードやお菓子を味わいながらパレスチナについて、また普段自分たちが口にする食べ物の流れについて共に考えてみませんか?

5/19(日)11:00-16:00
場所:井﨑敦子と草の根プロジェクト事務所
   (左京区一乗寺中ノ田町26-2)

▼自然栽培レモンのレモネード販売
▼folkさんのお菓子販売
▼レモンなどの食べ物以外にもおむすびとお味噌汁のランチ販売あります!
お食事や喫茶、お話だけでもお気軽にお立ち寄りくださいね。
※イベントで提供されるレモンを使用した食品の利益は支援団体を通じてパレスチナに寄付をいたします。

〝なぜ愛媛のレモンでパレスチナ支援なのか?〟
前回〝ガザ素顔の日常〟上映後にパレスチナ出身の方のお話を聞く中で遠く離れた国の私たちに一体何ができるのだろうか?という問いに
〝イスラエル産の製品をボイコットする〟というひとつの行動を教わりました。ボイコットとは私たちが非暴力で取り組める抵抗のひとつで、イスラエル産の製品の不買を通じて売手側に立ち止まり考え直してもらうための行動です。
日本国内でもイスラエル産のレモンを使用した缶酎ハイやレモン果汁などが実は多く出回っています。
地中海の恵みを受け、本来は豊かな水源と土地に恵まれたパレスチナでもまたレモンの栽培が盛んで、食文化に深く浸透しており、パレスチナ市民にとっても不可欠な存在だそうです。
今回はイスラエル産のレモンに対するボイコットと同時に国産のレモンを楽しむことにより、普段から自分たちが口にするものや身につけるものの出所を見つめなおしたいという想いです。いきすぎた資本主義の歪みついて共に考え、次の行動に繋がる時間になればと願っています。
イベントで使用するレモンは愛媛県は田中農園さんのものを自然栽培のお野菜を販売しているナチュラルハーモニーさんから提供してもらいます。
田中さんは長らく慣行農法でレモンを栽培されていましたが59歳で自然栽培に転換。島の海藻の減少の背後に除草剤があるのではと直感で感じ、飲料水だった井戸水も窒素成分が多くなり飲めなくなったりと、自然環境の変化を感じて農薬も肥料も一切使わない自然栽培に転換の決意をされました。
最後にイスラエル製品をボイコットすることと、イスラエル市民の尊厳を傷つけることは決してイコールであってはならないということを付け加えたいと思います。イスラエル製品の裏には私たちと同じように普通の市民がいて、働く人がいて、暮らす人がいます。大きい主語で語りイスラエル市民を排除したり、人格を否定することなどは決してあってはならず〝暴力や支配に繋がる仕組み〟に対して私たちは不買という行動をもって抗おうというのが本当の目的です。レモンを通じてみなさんと言葉を交わし、この町で、足元から私たちに何ができるのか話ができたらと思っています。

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ご報告が遅くなりましたが、32223日に開催したパレスチナ刺繍ワークショップと映画「ガザ:素顔の日常」上映会での収益は、合計で131026円となりました。この収益の全額を、講師の並木麻衣さん所属先(当時)の日本国際ボランティアセンター(JVC)を中心に、以下のとおり寄付させていただきました。

◎日本国際ボランティアセンター(JVC
◎講師のパレスチナ人女性からパレスチナの支援先へ
◎ガザ支援NGO”Amal for Gaza”

この場を借りてご報告いたしますとともに、参加くださった皆様のご厚意に改めてお礼申し上げます。