草の根プロジェクト

2024.03.25

「ガザ素顔の日常」上映会報告

「ガザ素顔の日常」上映会午前・午後2回上映、おかげさまで多くの出会いと語らいのもと無事終了しました。

午前の部でお話いただいた、京都で働くパレスチナ人女性の方からは、パレスチナの人々は、空爆や攻撃を受けることが多いけれども、当然その前には映画で描かれたように日常の生活があり、歌や踊りや守ってきた文化、歴史があること、
今ガザで起こっているジェノサイド/大量虐殺は、去年の10月に始まったことではなく、歴史的な経緯を背景とした明確な長年の植民地プロジェクトの結果であること、
たとえばイスラエルによる病院への攻撃は徹底的に医師と看護師に照準を合わせ、一人残らず攻撃し、病院を機能不全に陥らせていること、
不可能と思われたアパルトヘイトさえ、国際社会のボイコットと経済封鎖で止めることができたのだから、できることは必ずあるということ、
など、笑顔と尊厳をもった毅然としたお話を聞きながら、涙を浮かべる参加者が多かったのも印象的でした。

そして何か自分にできることを探しているが、という質問には、複雑な問題、危険だからと脇に追いやらず、一つずつジェノサイドを止める方法を取ってほしいこと、それはイスラエルのボイコット、イスラエルを支援する企業のボイコット、パレスチナ企業やスタートアップを支援したり、UNRWAへの支援を復活させるよう政府に向け声を上げ続けること、とのお話でした。

午後の部では日本国際ボランティアセンター(JVC)の並木さんから、パレスチナの置かれた状況をじっくり解説いただき、参加者から途切れることなく質問が続きました。メディアの情報に注意しながら自ら上映会に足を運び現地の状況を理解したい、そしてジェノサイドを止めたいという参加者の熱を感じる時間でした。

多くの方がこの機会に共通の思いを持つ人とつながり、語り合い、無力ではないと感じ、何かできることをやってみようと思える勇気を培った時間でもあったのではないかと思います。(佐々木)