議 会

2024.03.14

企業や研究への助成金はどんなふうに決まってる?

令和6年度予算について議員が質疑をする予算特別委員会、13日は産業観光局の予算について質疑をしました。
京都市の事業所の99%は中小企業です。
委員会冒頭、局長は産業観光局としてもそこの支援をしっかりとしていくという決意を述べておられました。
どの部局もそうですが市民生活に密接につながっている予算、委員会はすべて録画配信もされていますのでよかったらご覧になってください。
産業観光局の予算は1,540億107万2,000円。
そのうちのなんと、1,440億円が「融資制度預託金」の予算です。
「融資制度預託金」というのは、市内の企業や個人商店などが銀行から融資を受ける際、利子を抑えるために本来なら銀行が運用して利益を得るであろう金額を、京都市が年度はじめに複数の銀行に「預託」するものだそうです。
私はこの仕組みに大変驚いたのでした。
「自分の納めている税金がこんなふうに使われているのか」という市民感覚でした。
それが今、草の根プロジェクト有志でやっている『負債論』の読書会につながっております。
(長期スパンになりますがこの疑問は大事にしていきたい)
融資預託金を除く産業観光局の予算は100億円あまり。
観光振興、オーバーツーリズム対策や、農業、林業、伝統産業、中小企業、商店街への支援などが組まれています。
私は今回、「創業・新事業創出支援」について質問をしました。
「京都スタートアップエコシステム推進プロジェクト」
「グローバル・ニッチ・トップ企業創出プロジェクト」
「京都発革新的医療技術研究開発助成事業」
など、京都市の税金で運営されている助成金制度や、それにまつわる支援事業、拠点運営費、企業立地促進助成などは、10億円を超える予算規模です。
その1割強を占める助成金制度、どんな企業や研究に助成されているか調べたところ、京都市の外郭団体である「京都高度技術研究所」という公益財団法人がほとんどの助成金を審査しているのですが、「どんな人がどんな基準で決めているのか」は非公開です。
なぜ非公開か、市の担当部局によると、「エントリーしている企業から審査者にコンタクトなどがあって公正さを欠いてはいけないから」ということでした。
市民感覚からすると非公開でも公開でもそのようなことは起こりうるのでは?と思いつつ。
専門性が高い分野なので市民委員はおられなくて、専門家が決めてらっしゃるのだそうです。
専門家にもいろいろなお考えの方がいらっしゃるのでは?
価値基準が偏っているかいないのかも判断しようがありません。
新しい研究や技術というのは、例えば遺伝子やゲノム編集など市民にも関心高い分野も含まれるし、消費者団体や在野の研究者も大変優れた知識や経験がおありで、何より、やはり市民の税金で運営しているわけですから、市民の意見も反映してもらいたいと思い、そのような質問をしました。
18日は本会議場で市長に対し、議員が直接質問をする予算特別委員会総括質疑です。

【京都市会】 予算特別委員会第3分科会③R060313
https://www.youtube.com/watch?v=wsHqhqquRf0&t=1s