草の根プロジェクト

2024.02.12

京都市でも、有効なヘイトスピーチ禁止条例を前に進めるために  〜崔江以子さんのお話から考える〜

2月4日、宇治市ウトロに隣接する施設で、川崎市「ふれあい館」館長の崔江以子(チェカンイジャ)さん(50)が講演し、ヘイトスピーチに刑事罰を科す川崎市条例の成立過程を振り返り「京都にも安心して暮らせる条例を」と呼びかけました。
今回は、この貴重な講演録画を視聴し、京都市で取り組んでいくために話しあう時間を持ちます。ぜひお時間をとってお越しください。

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川崎では2013年以降ヘイトデモが繰り返され、2015年には、在日コリアンの集住地区である桜本を標的にするヘイトデモが行われました。川崎市民は「ヘイトスピーチを許さない川崎市民ネットワーク」を結成し、桜本の多文化センター「ふれあい館」の館長である崔江以子さんが、具体的な被害を訴えるなど国会を動かすほどの流れを作り出しました。
2016年に、政府は「ヘイトスピーチ解消法」を施行しましたが、これは刑罰がない「理念法」で、川崎市「ふれあい館」にはいやがらせの郵便物が送りつけられ、実名を明かした崔さんはすさまじいネット攻撃にさらされてしまいました。
 川崎市では2019年に、全国で初めて刑事罰付きのヘイトスピーチ禁止条例(「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」)が全会派賛成で成立し、2020年7月に全面施行されています。
さらに、ふれあい館への攻撃やネットヘイトへの裁判を積み重ね、勝訴判決を勝ち取ることで、罰則のない「ヘイトスピーチ解消法」を判例によって実質を勝ち取ってきました。
京都市で、朝鮮初級学校がヘイト集団に襲われた襲撃事件から10年、宇治市ウトロでヘイトクライムの放火事件から3年、京都市での、実効性あるヘイトスピーチ禁止条例作成のために知恵を寄せ合いましょう。

日時:2024年2月15日(木)19:00〜
場所:井﨑敦子と草の根プロジェクト事務所
   (左京区一乗寺中ノ田町26-2)
  場所がわからない方は、075-204-6369 までご連絡ください。
予約・お問合せ:info@izaki-atsuko.net
※ 当日は、香り付き柔軟剤や合成洗剤、その他香りの強い製品のご使用はお控えください。