議 会

2024.01.18

指定管理者制度について

京都市では現在、800の公共施設のうち373施設に指定管理者制度を導入しています。
委員会や議会でも、指定管理者制度については賛否の分かれるところです。
市のHPによると、
「指定管理者制度は、住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設である「公の施設」について、民間事業者等が有するノウハウを活用することにより、住民サービスの質の向上を図っていくことで、施設の設置の目的を効果的に達成するため、平成15年9月、国により設けられた制度です」
とあります。
私は去年、仲間と一緒に大宮交通公園で京都ファーマーズマーケットを開催したのですが、その時に、お客様の自転車乗り入れについてや出店者さんの搬出ルートについて、「利用する市民に負担がかかっていないか?」と思ったのでした。
あと、コミュニティセンターのせっかくの素敵な厨房があまり利用されていないことについて、もう少しなんとかならないか?という思いもありました。
それに出店料はお支払いするのに、それとは別に出店者さんの売上の集計を出さなくてはならず、その理由も分からなかったのでした。
お客様も出店者さんも主催者も市民なので、誰にとっても便利で快適な場所であってほしいけれど、現状、主催者側や出店者さんに負荷がかかっていることがあるのではないか?
何度か市の担当部局とお話しをして、先日は指定管理者である大和リースさんともお話しする機会をいただきました。
市の担当者さんも大和リースさんも丁寧に対応してくださり、主催側の私たちにも認識違いがあったこともわかりました。
今後、自転車置き場については便利に停めていただけるように改善し、搬出にあたっては出店者さんの負担軽減につながればと思っています。
厨房については京都市と継続して話しをしていく予定です。
出店者さんの売上集計については任意だそうです。
公園を利用する市民も、イベントをしたいから借りようと思う市民も、そこにいる職員さんが公務員なのか指定管理事業者なのかは関係ない。
たとえば、「ここのゲートは開けることができません」と言われたら仕方ないと思ってしまう。
「出店者さんの売り上げを集計して提出してください」と言われたら、そうしないと借りることができないと思う訳です。
議員としては指定管理者制度自体に反対する立場ではありませんが、そのお仕事ぶりについて、住民目線のチェック機能が必要だと思う。
住民の声を聞いて市民にとってより快適な運営をしてもらいたいと思います。
その仕組みが今、無い。
そこを変えていく必要があるのではないか、と継続して取り組みます。