議 会

2023.12.29

今年最後の議会が終わりました

12月28日、今年最後の本会議が終わりました。
門川市長の最後の本会議ということで議長からの労いの言葉と拍手で終わったのですが、12月議会は、国の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」の財源で、物価高騰対策や中小企業のデジタル化・DX化推進支援金などなど、市民生活・事業者の下支えのための補正予算に対する審議でした。
補正予算規模は79億円。
財源は国の臨時交付金が21億円、国庫支出金が20億円、補正予算債が36億円。
このうち補正予算債とは、道路や橋りょう、河川、公園などの補強や補修工事の費用を将来世代にも公平に負担してもらう名目で市債を発行し(つまり銀行等に借金をして)実施するものです。
9月に始まった決算議会では、令和4年度の収支は21年ぶりに77億円の黒字ということだったのですが、それは税金だけで京都市が運営されているということではなく、令和4年度も390億円、市債を発行(銀行や投資家などから借金)しており、そして過去負債の利息の返済額は860億円でした。
「借りたお金は利息を付けて返さなくてはいけない」という論理のもと、利息返済をし続けているわけで行政も例外ではない。
一方で、議会では毎回、市営住宅や公園の指定管理(民間導入)などについて、「公共か民間か」という議論がされてきました。
2月4日投票の京都市長選挙の各候補者の皆さんは、こぞって財政再建を謳っておられますが、議会の歴史が始まって以来、銀行から借金をして利息を払い続けながらの運営は果たして「公共」と言えるのだろうか?という疑問は膨らむばかりです。
8ヶ月余りの議会経験しかないので私が「今そう思ってること」も知識や経験が増えるに従って、そう思わなくなるのかもしれませんが、この8ヶ月は理事者(行政)から出てくる議案や予算案について調べて賛否を表明するのが議員の仕事であるようでした。
一方で思っているより多くの市民の皆さんが、大型マンション計画に反対であったり、中学校給食の提供の仕方についてであったり、地域のさまざまな問題について、請願や陳情を持って来られます。
それに賛同し、紹介議員になってもほとんどが「少数につき否決」され続けもしました。
市民の声を市政に届けるのが大事な議員の仕事であると考えますが、理事者から出てくる議案を審議することに偏っていないか?という思いがあります。
経団連のHPを見てみたら、まるで政府のHPみたいだし、補正予算の中身もとても連動しているようだし。
けれども、私は政党にも会派に入っていないので、政党や会派の議員さん方は日々、市民の声を理事者へ届け、それが議案になっているのかもしれません。
無所属無会派議員の出来ることや役割について、改めて考えていますが、借金をすることが前提の自治体運営については「さっぱりわからん」ので、あまりに分厚いので恐れをなしていたデヴィット・グレーバーの『負債論』を読み始めています。
借金って何?
利息って何?
公共って何?
さっぱりわからん状態から脱却出来るのか、ますますさっぱりわからなくなるのか、どうなることやらですが、23日のガザ支援フリマでは同じ町に暮らす皆さんの連携力と行動力に希望をいただきました。
いつも希望はすぐ近くにある。
明日は今年最後のデモに参加します。
I hope peace for GAZA。