議 会

2023.10.17

決算特別委員会について

【決算特別委員会について】
議員になって初めての決算特別委員会分科会が終わりました。
京都市の16の局と会計室、教育委員会、
公営企業(上下水道局と交通局)を3つの分科会に分けて、67名の議員も分科会に分かれて令和4年度の事業とその決算について、議員が担当部局に質問をします。
私は第3分科会で議員は22名、担当は産業観光局と上下水道局、交通局でした。
22名の議員と向かい合って担当部局の職員さんがずらりと数十名並んでらっしゃいます。
それぞれの部局あたり2日ずつ質疑をします。
10時の開会と同時に委員長が「質問のある方は挙手願います」と聞かれ、大体15名前後の議員が手を挙げます。議員一人の持ち時間は15分、それを各会派の人数で掛けたものが会派の持ち時間になります。
2日とも質問される議員、1日だけ質問される議員、質問を会派に託して質問されない議員いろいろです。
私は、産業観光局にはフリーランス・個人事業主への支援について、上下水道局には防災対策について、交通局にはバリアフリー整備について質問をしました。
たとえば。
産業観光局の事業で国庫支出金を使った「中小企業等総合支援補助金」というのがあり予算は17億2900万円。実績(決算額)は17億1300万円。
これについて質問しようと思うと、実際どのくらいこの支援金を受け取られているか、市民の皆さんにお聞きします。
企業だけでなく、フリーランスや個人事業主の方にも利用されているか、今回は直前に20数名の皆さんにヒアリングにご協力いただきました。
交通局の場合は、地下鉄駅のエレベーターの場所や下りエスカレーターがないことについて以前からご意見をいただいていたのですが今回も質問前に、当事者の方や支援をされている方からご意見をいただきました
ご協力ありがとうございました。
市民の声を反映させ、
「この事業は本当に必要か」
「この事業予算は少なすぎないか」
そんなふうに意見を述べるのが議員の役割だと改めて実感。
普段の自分の動き方が問われます。
たとえば産業観光局の「グリーンイノベーション創出総合支援プロジェクト」、予算決算とも2780万円。どんな企業をどんなふうに支援しているのだろう?と思いませんか?
今更ですが資料請求をしています。
市民の視点、市民感覚を事業に活かそうと部局の方でもパブコメなど努力をされていると思いますが、議員も周知や意見聴取などの努力が求められる。
上下水道局や交通局は地方公営企業法によって独立採算性を基本と謳われています。
水道局は節水が進む中で(環境的にはいいことなのに)、赤字となり経営努力を求められている。
交通局もコロナで利用が減った中同じく、企業努力を求められています。
議員方からは「一般会計からの繰出を求めても良いのではないか」という意見も出ていましたが、職員さんたちは大変な経営努力をされている。
公共とは何か、公共で何を担保していくべきか、市民も交えた議論がもっと必要だと感じました。
経費節減のために「民間委託」するという従来のやり方の中で、民間の中小企業は値段を下げて仕事をすることを強いられてはいないか。
それが本当に公共の役割なのか?
「公共か民間か」ではなく、「公共も民間も」役割を再確認する必要があるのではないか。
人口減は働き手不足を生んでいるとそんな議論も盛んでしたが、もはや成長社会前提では回りきらなくなっている根本的な問題だと感じました。
どこか遠くの国の話や、学者さんの唱える架空の話でなく、自分の街の収支を見ながら、町の中でそんなことも話しあいたいと思っています。
分科会終了後、今週19日20日は市長に対して決算総括質疑です。
各会派から議員方が市長に直接、決算の内容を問われます。
私の持ち時間は5分31秒。
現在、質疑に向けていろいろ調査中です。
市のYouTube、委員会や議会の様子、覗いてみてくださいね。