議 会
2023.08.17
福島海洋汚染水を海洋放出しないよう求める申入書
近畿市民派議員というネットワークがあります。
そのネットワークで、福島海洋汚染水を海洋放出しないよう求める申入書を提出しました。
全国の118名の地方自治体議員や首長の意思表示。
呼びかけ、取りまとめ、提出の労をお引き受けくださった木村さん、、増田さん、丸尾さん、ありがとうございます！
申し入れ事項
本文、そして賛同者一覧です。
☟
内閣総理大臣 岸田 文雄 様
経済産業大臣 西村 康稔 様
環境大臣 西村 明宏 様
福島原発汚染水を海洋放出しないよう求める申し入れ書
呼びかけ人
木村真（大阪府豊中市議）、増田京子（大阪府箕面市議）、丸尾牧（兵庫県議）
当初、東電は汚染水に含まれる放射性物質の情報を丁寧に発信しておらず、トリチウムだけが多核種除去装置（以下ＡＬＰＳという）で処理できず、基準値を超える状態になっていると多くの人が思っていました。
ところが、2018年8月の河北新報などで、2017年度のデータでは、ヨウ素129（半減期1600万年）、ルテニウム106、テクネチウム99が告示濃度限度を65回超えていることがわかりました。
直近のＡＬＰＳ処理水のデータを見ると約65％が告示濃度限度を超えており、告示基準濃度の19,909倍にもなる放射性物質も存在しています。
現状は、ＡＬＰＳでは放射性物質を十分に除去出来ておらず、処理水はストロンチウム、プルトニウム239（半減期2万4千年）などを含む汚染水のままだということがわかります。その後、２次処理をするとしていましたが、作業は進んでいないように見受けられます。
告示濃度基準を超えた処理水をＡＬＰＳで再処理しても、汚染水が告示濃度基準を下回るのかどうかも不透明ですし、基準を下回ったとしても、周辺海域にいる魚が生体濃縮などにより、放射性物質に汚染される可能性があります。
また、告示基準濃度を超えたトリチウムを薄めて放出することについても、疑問が残ります。トリチウムの半減期は12.3年で、リスクが無視できる状態になるまで120年以上かかるという意見もあります。体内でタンパク質や糖などにくっつき長期間とどまることもあり得るようです。そもそも近畿大学原子力研究所などのチームが、トリチウムを除去する技術を確立しており、トリチウムを除去することを優先すべきです。
そのような状況を考えると、福島原発の汚染水をＡＬＰＳで処理した処理水を海に放出することは、非常に大きな問題があります。
漁業にも極めて深刻な影響を与える可能性が大です。
現に、他国から日本の食品の検査強化などの動きが出てきています。
過去に開催された多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会では、福島原発敷地内の残土置き場にタンクを設置することや原発の敷地を拡げることもできるのではとの意見も出されています。
凍土壁ではなく、鋼矢板の地下水遮水壁設置を改めて考えると共に、当面、大型タンクなどで福島原発敷地内あるいはその周辺に汚染水を長期保管するしかないのではないでしょうか。
最後に、今年7月4日、IAEA（国際原子力機関）は、日本政府に対し、東電福島第一原発のALPS処理水の安全性に関する包括的な報告書を提出しました。
岸田首相はじめ政府は、あたかも海洋放出の安全性についてIAEAから“お墨付き”をもらったかのように語っています。
しかしながら、報告書前書きでグロッシ事務局長自身が、「福島第一原子力発電所に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもないことを強調しておきたい。」とわざわざ明記しているように、この報告書はそのような性格のものでは全くありません。
以上のことから次のことを申し入れます。
申し入れ事項
・放射性物質は拡散させないことが原則です。汚染水を、海洋放出しないこと。
以上
賛同議員117人
相崎佐和子（前兵庫県議）、秋山博子（静岡県焼津市議）、荒木友貴（兵庫県赤穂市議）、あわはら富夫（兵庫県神戸市議）、井奥まさき（前兵庫県高砂市議）、五十嵐智美（千葉県佐倉市議）、池田いつ子（兵庫県稲美町議）、一色風子（兵庫県西宮市議）、井﨑敦子（京都府京都市議）、いそがわゆか（大阪府吹田市議）、伊藤とし子（千葉県佐倉市議）、稲永朝美（神奈川県小田原市議）、植田真紀（香川県議）、内田みえ子（千葉県我孫子市議）、大島淡紅子（兵庫県宝塚市議）、太田あゆみ（香川県高松市議）、大津留求（兵庫県伊丹市議）、大野ひろみ（京都府八幡市議）、岡るみ（兵庫県川西市議）、奥山たえこ（東京都杉並区議）、小田川敦子（千葉県白井市議）、鬼木のぞみ（岡山県岡山市議）、片山薫（東京都小金井市議）、桂睦子（大阪府茨木市議）、金尾よしのぶ（兵庫県明石市議）、川口絵未（千葉県議）、川口じゅん（兵庫県宝塚市議）、川口良江（長岡京市議）、漢人明子（東京都議）、北上哲仁（兵庫県議）、木下やすこ（元兵庫県明石市議）、木村真（大阪府豊中市議）、呉羽真弓（元京都府木津川市議）、小芝英俊（大阪府大阪狭山市議）、小林昌子（大阪府和泉市議）、是永宙（滋賀県高島市議）、酒井一（元兵庫県尼崎市議）、阪本美知子（奈良県奈良市議）、佐々木きえ（大阪府河南町議）、佐々木真由美（京都府宇治市議）、佐藤和良（福島県いわき市議）、佐野ひろみ（兵庫県西宮市議）、さわいめぐみ（東京都新宿区議）、重田有紀（神奈川県大井町議）、柴田圭子（千葉県白井市議）、しのはら咲子（元京都府亀岡市議）、白井えり子（愛知県日進市議）、杉谷伸夫（京都府向日市議）、島村きよみ（愛知県日進市議）、曽我千代子（元京都木津川市議）、高木隆太（大阪府高槻市議）、高橋あこ（兵庫県伊丹市議）、高橋登（前大阪府泉大津市議）、高橋ひでのり（前兵庫県神戸市議）、高比良正明（大阪府岸和田市議）、田中あきよ（兵庫県西宮市議）、田中淳司（兵庫県尼崎市議）、田中紀子（千葉県木更津市議）、谷正充（前兵庫県川西市議）、谷口英子（京都府木津川市議）、塚田ひさこ（東京都豊島区議）、次田のり子（京都府京田辺市議）、辻よし子（東京都あきるの市議）、都築のりあき（兵庫県尼崎市議）、綱島麻実（神奈川県南足柄市議）、手塚たかひろ（元大阪府枚方市議）、寺島由美子（神奈川県小田原市議会議員）、寺本早苗（兵庫県宝塚市議）、遠矢家永子（大阪府高槻市議）、遠矢寿子（鹿児島県伊佐市議）、土光均（鳥取県米子市議）、戸田ひさよし（大阪府門真市議）、戸田靖子（大阪府島本町議）、冨田陽子（神奈川県山北町議）、永井俊作（元兵庫県明石市議）、中川なつみ（兵庫県明石市議）、中田みどり（大阪府島本町議）、永田よう子（元大阪府箕面市議）、中西智子（大阪府箕面市議）、中村有佐(神奈川県南足柄市議)、中村雅子（前東京都江東区議）、中山均（新潟県新潟市議）、永山優子（大阪府島本町議）、難波希美子（大阪府能勢町議）、西尾綾子（埼玉県鴻巣市議）、新田正彦（元兵庫県明石市議）、西谷ともみ（大阪府摂津市議）、のぐち英一郎（鹿児島県鹿児島市議）、野々上愛（大阪府議）、野村羊子（東京都三鷹市議）、橋本けいご（兵庫県議）、長谷川俊英（大阪府堺市議）、羽場頼三郎（前岡山県岡山市議）、平野かおる（元大阪府島本町議）、弘中信正（元兵庫県尼崎市議）、福井節子（滋賀県高島市議）、へびいし郁子（福島県郡山市議）、牧野直子（元大阪府箕面市議）、増田薫（千葉県松戸市議）、増田京子（大阪府箕面市議）、松谷清（静岡県静岡市議）、丸尾牧（兵庫県議）、森永雅世（奈良県大淀町議）、森脇徹（滋賀県高島市議）、八木聡（元長野県大町市議）、矢澤江美子（埼玉県八潮市議）、山﨑憲一（前兵庫県尼崎市議）、山敷恵（大阪府高石市議）、山下けいき（大阪府茨木市議）、山田久美（愛知県日進市議）、山田紗保（大阪府豊中市議）、山中ゆうじ（兵庫県明石市議）、山本しのぶ（京都府木津川市議）、山本由子（大阪府茨木市議）、湯谷百合子（埼玉県蓮田市議）、吉高ゆかこ（京都府京田辺市議）、四津谷薫（兵庫県西宮市議）
賛同首長1人
上原公子（元東京都国立市長）
近畿市民派議員というネットワークがあります。
そのネットワークで、福島海洋汚染水を海洋放出しないよう求める申入書を提出しました。
全国の118名の地方自治体議員や首長の意思表示。
呼びかけ、取りまとめ、提出の労をお引き受けくださった木村さん、、増田さん、丸尾さん、ありがとうございます！
申し入れ事項
本文、そして賛同者一覧です。
☟
内閣総理大臣 岸田 文雄 様
経済産業大臣 西村 康稔 様
環境大臣 西村 明宏 様
福島原発汚染水を海洋放出しないよう求める申し入れ書
呼びかけ人
木村真（大阪府豊中市議）、増田京子（大阪府箕面市議）、丸尾牧（兵庫県議）
当初、東電は汚染水に含まれる放射性物質の情報を丁寧に発信しておらず、トリチウムだけが多核種除去装置（以下ＡＬＰＳという）で処理できず、基準値を超える状態になっていると多くの人が思っていました。
ところが、2018年8月の河北新報などで、2017年度のデータでは、ヨウ素129（半減期1600万年）、ルテニウム106、テクネチウム99が告示濃度限度を65回超えていることがわかりました。
直近のＡＬＰＳ処理水のデータを見ると約65％が告示濃度限度を超えており、告示基準濃度の19,909倍にもなる放射性物質も存在しています。
現状は、ＡＬＰＳでは放射性物質を十分に除去出来ておらず、処理水はストロンチウム、プルトニウム239（半減期2万4千年）などを含む汚染水のままだということがわかります。その後、２次処理をするとしていましたが、作業は進んでいないように見受けられます。
告示濃度基準を超えた処理水をＡＬＰＳで再処理しても、汚染水が告示濃度基準を下回るのかどうかも不透明ですし、基準を下回ったとしても、周辺海域にいる魚が生体濃縮などにより、放射性物質に汚染される可能性があります。
また、告示基準濃度を超えたトリチウムを薄めて放出することについても、疑問が残ります。トリチウムの半減期は12.3年で、リスクが無視できる状態になるまで120年以上かかるという意見もあります。体内でタンパク質や糖などにくっつき長期間とどまることもあり得るようです。そもそも近畿大学原子力研究所などのチームが、トリチウムを除去する技術を確立しており、トリチウムを除去することを優先すべきです。
そのような状況を考えると、福島原発の汚染水をＡＬＰＳで処理した処理水を海に放出することは、非常に大きな問題があります。
漁業にも極めて深刻な影響を与える可能性が大です。
現に、他国から日本の食品の検査強化などの動きが出てきています。
過去に開催された多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会では、福島原発敷地内の残土置き場にタンクを設置することや原発の敷地を拡げることもできるのではとの意見も出されています。
凍土壁ではなく、鋼矢板の地下水遮水壁設置を改めて考えると共に、当面、大型タンクなどで福島原発敷地内あるいはその周辺に汚染水を長期保管するしかないのではないでしょうか。
最後に、今年7月4日、IAEA（国際原子力機関）は、日本政府に対し、東電福島第一原発のALPS処理水の安全性に関する包括的な報告書を提出しました。
岸田首相はじめ政府は、あたかも海洋放出の安全性についてIAEAから“お墨付き”をもらったかのように語っています。
しかしながら、報告書前書きでグロッシ事務局長自身が、「福島第一原子力発電所に貯蔵されている処理水の放出は、日本政府による国家的決定であり、この報告書はその方針を推奨するものでも支持するものでもないことを強調しておきたい。」とわざわざ明記しているように、この報告書はそのような性格のものでは全くありません。
以上のことから次のことを申し入れます。
申し入れ事項
・放射性物質は拡散させないことが原則です。汚染水を、海洋放出しないこと。
以上
賛同議員117人
相崎佐和子（前兵庫県議）、秋山博子（静岡県焼津市議）、荒木友貴（兵庫県赤穂市議）、あわはら富夫（兵庫県神戸市議）、井奥まさき（前兵庫県高砂市議）、五十嵐智美（千葉県佐倉市議）、池田いつ子（兵庫県稲美町議）、一色風子（兵庫県西宮市議）、井﨑敦子（京都府京都市議）、いそがわゆか（大阪府吹田市議）、伊藤とし子（千葉県佐倉市議）、稲永朝美（神奈川県小田原市議）、植田真紀（香川県議）、内田みえ子（千葉県我孫子市議）、大島淡紅子（兵庫県宝塚市議）、太田あゆみ（香川県高松市議）、大津留求（兵庫県伊丹市議）、大野ひろみ（京都府八幡市議）、岡るみ（兵庫県川西市議）、奥山たえこ（東京都杉並区議）、小田川敦子（千葉県白井市議）、鬼木のぞみ（岡山県岡山市議）、片山薫（東京都小金井市議）、桂睦子（大阪府茨木市議）、金尾よしのぶ（兵庫県明石市議）、川口絵未（千葉県議）、川口じゅん（兵庫県宝塚市議）、川口良江（長岡京市議）、漢人明子（東京都議）、北上哲仁（兵庫県議）、木下やすこ（元兵庫県明石市議）、木村真（大阪府豊中市議）、呉羽真弓（元京都府木津川市議）、小芝英俊（大阪府大阪狭山市議）、小林昌子（大阪府和泉市議）、是永宙（滋賀県高島市議）、酒井一（元兵庫県尼崎市議）、阪本美知子（奈良県奈良市議）、佐々木きえ（大阪府河南町議）、佐々木真由美（京都府宇治市議）、佐藤和良（福島県いわき市議）、佐野ひろみ（兵庫県西宮市議）、さわいめぐみ（東京都新宿区議）、重田有紀（神奈川県大井町議）、柴田圭子（千葉県白井市議）、しのはら咲子（元京都府亀岡市議）、白井えり子（愛知県日進市議）、杉谷伸夫（京都府向日市議）、島村きよみ（愛知県日進市議）、曽我千代子（元京都木津川市議）、高木隆太（大阪府高槻市議）、高橋あこ（兵庫県伊丹市議）、高橋登（前大阪府泉大津市議）、高橋ひでのり（前兵庫県神戸市議）、高比良正明（大阪府岸和田市議）、田中あきよ（兵庫県西宮市議）、田中淳司（兵庫県尼崎市議）、田中紀子（千葉県木更津市議）、谷正充（前兵庫県川西市議）、谷口英子（京都府木津川市議）、塚田ひさこ（東京都豊島区議）、次田のり子（京都府京田辺市議）、辻よし子（東京都あきるの市議）、都築のりあき（兵庫県尼崎市議）、綱島麻実（神奈川県南足柄市議）、手塚たかひろ（元大阪府枚方市議）、寺島由美子（神奈川県小田原市議会議員）、寺本早苗（兵庫県宝塚市議）、遠矢家永子（大阪府高槻市議）、遠矢寿子（鹿児島県伊佐市議）、土光均（鳥取県米子市議）、戸田ひさよし（大阪府門真市議）、戸田靖子（大阪府島本町議）、冨田陽子（神奈川県山北町議）、永井俊作（元兵庫県明石市議）、中川なつみ（兵庫県明石市議）、中田みどり（大阪府島本町議）、永田よう子（元大阪府箕面市議）、中西智子（大阪府箕面市議）、中村有佐(神奈川県南足柄市議)、中村雅子（前東京都江東区議）、中山均（新潟県新潟市議）、永山優子（大阪府島本町議）、難波希美子（大阪府能勢町議）、西尾綾子（埼玉県鴻巣市議）、新田正彦（元兵庫県明石市議）、西谷ともみ（大阪府摂津市議）、のぐち英一郎（鹿児島県鹿児島市議）、野々上愛（大阪府議）、野村羊子（東京都三鷹市議）、橋本けいご（兵庫県議）、長谷川俊英（大阪府堺市議）、羽場頼三郎（前岡山県岡山市議）、平野かおる（元大阪府島本町議）、弘中信正（元兵庫県尼崎市議）、福井節子（滋賀県高島市議）、へびいし郁子（福島県郡山市議）、牧野直子（元大阪府箕面市議）、増田薫（千葉県松戸市議）、増田京子（大阪府箕面市議）、松谷清（静岡県静岡市議）、丸尾牧（兵庫県議）、森永雅世（奈良県大淀町議）、森脇徹（滋賀県高島市議）、八木聡（元長野県大町市議）、矢澤江美子（埼玉県八潮市議）、山﨑憲一（前兵庫県尼崎市議）、山敷恵（大阪府高石市議）、山下けいき（大阪府茨木市議）、山田久美（愛知県日進市議）、山田紗保（大阪府豊中市議）、山中ゆうじ（兵庫県明石市議）、山本しのぶ（京都府木津川市議）、山本由子（大阪府茨木市議）、湯谷百合子（埼玉県蓮田市議）、吉高ゆかこ（京都府京田辺市議）、四津谷薫（兵庫県西宮市議）
賛同首長1人
上原公子（元東京都国立市長）