草の根プロジェクト

2025.07.02

政治と演説

 これまでは「政治に無関心が問題」だったけれど、SNSによってこの数年で情勢は大きく変化をして、現在は「デマが問題」。

憲法第九十九条には、
「 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」
となっていますが、憲法を大きく逸脱した国会議員の演説って憲法違反ではないの?
年に一度のペースで仲間と発行している雑誌NEKKOの4号タイトルは「知らなかったよ議会」。
どうして政治家は演説するのか?って話を藤原辰史さんとしています。
行政側は私たちの納めた税金を使って粛々と実務をこなしていて演説なんかしません。
行政がしっかりと憲法に則って公正に仕事をしているかチェックをするのが議員の仕事なのだと思うのだけれど、こちら側はめっちゃ演説する。
演説で支持を集める。
暮らしのこと、子どもの教育、親の介護、自分の保険や年金、ごみの処理、水道の管理、下水の処理などなどのこと(何を公共でやるかの議論が必要なんだけど)をこまごまと取り決めて税金で運営をしており、公正に環境に配慮して公害を出さず誰の人権も侵害せず誰もが自由に安心して暮らせる社会を維持していくために公共の仕事をチェックし提言し、より良くしていくのが議員の仕事だとしたら、どうしてそんなに政党に分かれて、どうしてそんなに演説しているの?
行政が、政府が、あんまりにもおかしい、憲法を逸脱している!ということを国民に伝えて、そういう政党の議員を「選挙で落とさないといけない」からなのだろうけど、そもそもがそもそもおかしくないのか。
日々、視野に入ってくる動画やSNSでの言説や街頭での演説、それで少なからぬ人は元気になり、希望を持ち、一方で同じくらいの数の人が憂えたり傷ついたり絶望したりしている。
これを分断というのではないのか?
そういうことにならない仕組み、求む。
そういうことにならない普通の日々の暮らしのこと。
普通に粛々と公共の福祉、すべての人の基本的人権の尊重のために機能する仕組みを作っていきたいものです。
もはやそれを政治と呼ぶ必要があるだろうか。