議 会

2025.02.06

小椋池干拓地での野鳥の観察会

今日は、日本野鳥の会京都支部さんの観察会に参加させていただきました。
場所は小椋池干拓地、一面の原野。
歩き始めていきなりキツネが!
遠くのブロック塀なのですが、野鳥の会さんの望遠鏡を覗かせてもらったらキツネがひょいと頭を出してこちらを伺っていて目が合いました。
その後、すぐにケリというなかなか見られない鳥に遭遇。
9時過ぎに歩き始めて11時半までの間に絶滅危惧種のチョウゲンボウをはじめ30種以上の鳥を観察できました。
このあたりはまさに北陸新幹線延伸計画の「あかり取り部分」にあたり、もし着工されたらトンネルを走ってきた新幹線が地上に出てくる場所にあたります。
そして車両基地も計画されています。
生物多様性の宝庫である原野の風景が失われてしまいます。
絶滅危惧種の鳥タマギシの繁殖地になっていることや、干拓地のため水害リスクが高いというご説明もいただきました。
徒歩の観察終了後は野鳥の会の世話人のお二方にご案内いただき、車で少し離れた場所に移動。
昨年、議会で地区計画が決まった場所を見に行きました。
私と共産党さんは反対をしたこの地区計画、想像以上の規模ですでに物流倉庫や工場の建設工事が進んでいました。
絶滅危惧種の繁殖地で北日本が荒天のときの野鳥たちの避難地にもなる貴重な生態系の保護区。
「企業には敷地内に植樹をしてもらって鳥の餌になる実のなる木を植えてもらいたい」と世話人さんのお話。
生物多様性保全の視点からも現在の北陸新幹線京都延伸計画はあり得ないと改めて感じました。
北陸新幹線京都延伸を考える市民の会でも、野鳥の会さんと連携していきたいと思います。
双眼鏡を手に初めてのバードウォッチング、寒かったけれどとても爽快でした。人以外の多くの命が人の営みのすぐそばにあることを改めて感じました。