草の根プロジェクト

2024.06.14

レモンカフェ報告

先月5/19に草の根食堂にてレモンカフェを開催しました。レモンの名産地であるパレスチナへの支援企画で、停戦に向けて市民誰もができるアクションとしてのイスラエル製品のボイコットでありながら、顔の見える作り手から購入した国産レモンを楽しむというポジティブな内容であることを大切にしました。

足元のわるい日曜日でしたが総勢50名近くのご来場があり愛媛県の田中農園さんの自然栽培レモンをふんだんに使用したレモネードや〝folk珈琲とおかし〟さんの焼菓子を楽しんでいただきました。

ドリンクやお菓子に加えワンコインランチとレモン缶バッジの利益も含めて総額で37,938円が集まり、既に信頼関係があり確実にパレスチナの支援に使っていただける先へという想いから全額をパレスチナ刺繍パレスチナ・アマルさんに寄付いたしました。

日々ニュースやSNSで流れてくる虐殺のニュースに心を痛め、もどかしい気持ちで過ごしている人は実は私たちが感じている以上に多いのかもしれないと今回のカフェを通じて感じました。

誰かと言葉を交わしたい、何か私たちにできることはないか話したいと思ってもそういう場所がなかなか無いのが現状です。

おいしいものを囲むと自然と会話が弾みます。怒りや憤りはもちろんありますがデモや署名活動とは違った形で、食べ物を通して社会を考える時間を持つことを今後もこのチームで企画していきます。その国の文化を知ること、自分たちの言葉でそれを伝えていくことの大切さを参加した皆さんとも共有できていたら嬉しいです。

カフェに飾っていた署名バナーを見たヨルダンで難民支援をしていた女性が、ヨルダンで出会ったパレスチナルーツの子供たちにこれを見せたらとても喜ぶと思うと感想をくださいました。署名バナーは276名の方に賛同いただき他の京都のバナーと合わさり東京に送られました。

この町で自分たちにできることは小さなことかもしれません。でも小さなことを諦めずにやり続ける。一人がまた一人に声をかけ、市民が連帯していくことで大きなうねりとなり想いが遠い国に届くと信じています。

楽しいかも、もっと知りたいかも、自分にできることがあるかも、そんな動機で十分です。これからも皆さんのご参加をお待ちしております!

今回寄付を集めるのに大活躍したレモン缶バッジにはアラビア語で〝レモン〟という言葉が書かれています。パレスチナ解放、ボイコットイスラエル、戦争反対、虐殺するな、そういうフレーズをいれずに今回の企画の意図を汲み取り〝レモン〟と入れてくれた製作者の方の想いにとても感謝しています。一つの食べ物を通じてパレスチナ、イスラエル、そして日本社会とそれを取り巻く世界の仕組みについて少しでも見つめ直す時間になっていたら幸いです。

ご参加くださり本当にありがとうございました!
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