議 会

2024.06.12

松井市長の第二次予算について①

今日は10時から18時近くまで本会議場で予算特別委員会市長総括質疑でした。
松井市長の第二次予算案に対し、24名の議員(予算委員会では委員と称します)が直接市長に質疑をしました。
以下、私の質疑ではありませんが、6時間半にわたるやり取りの中で、私の感覚で市民の皆さんが関心あると思われるところを抜粋してみました。少し長いですが、子育て支援や公園整備、北陸新幹線延伸問題、市バスの一部調整区間での値上げのことなどなど、ぜひご一読ください。
2月の市長選挙、結果に喜んだ方も落胆した方も、選挙に関わった方も知らなかった方も、チェックですぞ。

⚫︎印以下が委員の質問、
→→以下は市長及び副市長の答弁です。
数日後に京都市会のインターネット議会中継に録画が配信されますのでそちらもぜひご覧ください。
私の質疑については後ほどまた報告します。

⚫︎「コロナも明けて経済状況の変化。新たなフェーズ。過去負債400億。慎重な予算編成が必要。公約で掲げられた二人以降の保育料無償化などは含まれていない。予算の組み方の考え方は?」
→→
「財政的にまだ油断はできない。税収の伸びは見込まれているが諸経費も増える。国民健康保険振り出し金も増額が予想される。予断を許さない。一次編成予算に防災なども盛り込んだこともあって、二次はこの規模になっている。公約の第二子以降の無償化に必要な予算は毎年10億円規模になる。公約の中の大玉はもう少し見据えた上で実現したい。今のタイミングではない。財政と公約をいかに両立させるかを考えた」

⚫︎「市長公約であった市バス運賃の値上げ回避。しかし洛西地域はじめ一部均一区間外の調整区間で運賃値上げとなっているが、選挙区の公約に調整区間は含んでいなかったのか?」
「投資的経費について。総事業費70億円の鴨川東岸線工事の再開。京都駅橋上駅舎など大型公共工事予算が目立っている。北陸新幹線京都延伸計画も。以前、「コンクリートから人は間違いだった」と述べられたが投資的経費ではなく市民生活を優先させる政策判断が必要では。」
→→
「コンクリートから人へ」は間違い。国道1号線は生活道路。たくさんの人の命を守るもの。災害時に必要。コンクリートが全て正しいとは言わない。事業ごとにしっかりと見ていく。京都が産業都市として発展していくためにも道路や通信インフラ、電力供給も。大企業優先だとレッテルを貼らないでほしい。財政的、環境的な負担も精査していかねばならない。」

⚫︎「洛西地域のしバス料金値上げについて。観光路線ではなく、ほぼ市民しか乗らない路線を値上げするのはおかしい。3月議会で市バス運賃値上げについて議論されたが、その議会後に値上げの報告があった。議論を避けたと思われても仕方がない。予算の使い道も話し合う場を持つ時間が取れたのでは?洛西SAIKOプロジェクトには期待しているが通勤的や通学定期も今回、値上がりする。子どもの数が増えるほどに負担が増える。主旨が完全に矛盾している。地元への丁寧な説明は市政運営で必須では?」
→→
「実態はいろんなところから聞いている。公共交通のあり方をどう考えるか。バスの運転手さんの賃金が上げられない、成り手がいない、そうなると路線も維持できない。民間事業者にも担っていただかないと路線維持ができない。それらを含めて考えないといけない。公共交通の維持者も生活者であるから守っていかねばならない。多面的にしっかりと配慮していきたい」

⚫︎「インフラ整備予算の復活についても市長の見解は?」
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「市民の命を守るためでもあり今後の経済発展のためにも必要な投資。京都の魅力は山紫水明。文化を支える環境は大事にしなければならない。国策は尊重しつつ京都市長としてしっかりと判断していきたい」

⚫︎「北陸新幹線の延伸について、今後、インフラ需要を復活させていく中でどう考えるか」
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「日本海国土軸の必要性は十分認識。まだ自分はこの件について自分の視点で考えを述べていない。一つの方向性が出てきた場合は財政的、環境的な精査をして自分なりの考え方を述べたい。
市民の皆さんにどのようなものなら推進したいのかしっかりと精査したい」

⚫︎「公園のプロジェクトに取り組んで行かれるということだが、同世代から寄せられる要望としては子どもの遊び場が足りないとの声。梅小路公園や子どもの楽園など、一極集中、休日は満車で入れない。京都市にシンボリックな公園を要望。山科や洛西など。ネーミングライツなども活用して」
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「一丁目一番地で取り組んでいる。遊具の更新箇所も倍増。トイレのリニューアル、除草も倍増。再整備で子どもたちに魅力ある公園にしていきたい。地元の声をしっかりと聞く。子どもたちが喜ぶような遊具。愛護会や自治会に聞く」