議 会

2023.10.26

公共って 何?

【公共って 何?】
今朝の鴨川では白鷺やカラスや鴨が集合して、まるで会議をしているようでした。
9月決算議会も終盤、明日は午後から常任委員会と決算特別委員会があり、10月30日には本会議があり、最終的に議案について議決されます。
それに先立って今日は各会派で会議が行われていました。
議案について皆さん、議論されているのだと思います。
会派のお部屋には「会議中」と書かれた札が下がっていました。
私は一人なのでその札が無い。
ですが、このかん、草の根の事務局の皆さんと相談をし、調査をお手伝いいただき、賛否を決めました。
この段階でもっと多くの市民の皆さんと相談できる仕組みを作れたらと思いながらも、初めての決算議会はもうついていくのがやっとでした。
今後の課題です。
議会や委員会では、調査→質問→また調査→また質問っていうループがあり、私は現在、ついていくのがやっとですが、これ「うまくこなす」ことができたら、それで仕事している気になってしまうな、という危うさを感じます。
議員の仕事について俯瞰して考える必要を感じます。
決算委員会では、国に要望してお金を取ってくることを宣言する議員もいらっしゃり、市長・副市長がそれについて普通に感謝する一幕もありました。
そんなやり取りも市会のYouTubeで見てみてくださいね。
たとえば、先日、私は公立校の教室のエアコンが老朽化していてもう来年の夏までになんとか新しいものに付け替えてほしいとご相談を受けたのですが、教育委員会の担当職員さんによると、多くの学校で付け替え時期に来ており、一度にやると100億円以上のお金がいると。
これはもう早急に何とかしたいけれど、お金が要る。
エアコンだけでなく地中の冷気を取り入れたり、壁に水を循環させたりするZEB建築についても取り入れてほしいけれど、これまたお金がいる。
なににつけてもお金が要る。
いろんな政策を実現するために、市税収入だけでは無理だから国に申し入れをして交付金を増額してもらう、ということになる。
首長選などでよく言われる「国との太いパイプ」がここでものを言うし、与党会派の議員さん方は「国に要望してお金を取ってくる」とおっしゃる。
それに対して市長も感謝をする。
現実的な政策実現力がお金であるわけです。
けれど、国からとってくるお金もやっぱり「税金」な訳で、私たち国民が納めているのですから、国会議員や政府や与党会派や「国との太いパイプ」に感謝するのって、どうなんでしょう。
それに加えて、国からの交付金だけでも足りないから市は銀行からお金を借りている。
多くの自治体は税収だけでは運営できず銀行からお金を借りている。「市債」という名の借金。
京都市は毎年、800億円ほど銀行にお金を返済している。
市民感覚からするとものすごい違和感です。
国との太いパイプも銀行からの借金も違和感です。
公共と民間、というけれど、市の財政の仕組みはこれ、公共と言えるのでしょか?
市民に必要な政策が優先されているか?ということも含めて、仕組み自体がおかしくないのか?
もっと踏み込んで調べながら、町の中で違和感についての意見交換をしていきたいと思います。
ぜひ、京都市の決算について、どんな事業にいくら使われているのか、見てみてください。