2019-03-09

人生初演説全文at地塩寮

最初、仲間と一緒に市政に挑戦しようと決めた時、いろんな方から「アホなことはやめとけ」「破産するぞ」「素人には無理や」とたくさんのご意見をいただきました。
心配をしてくださってのことでありがたいことです。
けれど、私も仲間もあまり不安に陥ることなく、今日まで進んでこれたのは皆様のおかげです。ありがとうございます。
自分たちの今回の挑戦は、この数年、一緒にやってきたいろんなことと地続きで、とても自然な流れです。
今、この国は一応民主国家、国民主権を謳っています。
市町村議員の被選挙権、選挙に立候補する権利は25歳、そして選挙権、投票する権利は満18歳から、誰もが平等に持っています。
だけど投票率は異常に低い。
私たちはこどもたちに、18歳までにどんな風に民主主義を伝えているでしょう?毎日テレビニュースという名の下に出てくる政治、こどもたちが無意識に接している政治は安倍総理、麻生大臣?枝野さん?
学校ではほぼ教えないのです。
こどもたちに伝えたいことはなんでしょう?
世界にはいわれのない理不尽な差別の中で、それでも希望という言葉を使い続け、他者への深い愛情を示し続けた人たちがたくさんいます。

公民権運動の指導者キング牧師は言いました。
疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべて見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。

ゲイの権利運動を起こしたハーベイミルクは言いました。
希望だけでは生きて行けないことはわかっているが、希望がなければ生きていることの価値がないんだ。

インド独立運動の指導者ガンジーは言いました。
良いことはカタツムリの速度で進む。

部落解放運動の指導者西光万吉は「水平社宣言」で言いました。
人の世に熱あれ人間に光りあれ。

私がこどもに伝えたいと思うのはこんな言葉の数々です。
そして、私たちのこの小さな挑戦は、「諦めるな」「社会は変えていける」と言い続けてくれたこれらの人々の思いとともにあります。

2011年の東日本大震災、そして原発事故以降、見つめなくてはいけないものに蓋をし続けてはいないでしょうか。
この国の現状をしっかりと見つめ続けていきましょう。
未曾有の事故の後、何もなかったかのように振る舞う国で何もなかったかのように暮らすことはやめにしましょう。
県民投票で民意を示しても辺野古の美しい海に投入され続ける土砂、世界中が非難している蛮行に胸を痛めているのなら行動しましょう。

とはいうものの、武器を手に立ち上がれ!というわけではありません。
ここにいる仲間たちはおよそ武器と結びつきません。
先人たちが武器を持って戦わねばならない過酷な時代を耐え、ようやく、日々の暮らしとかけ離れずに、普通の人たちが投票という行動で民意を示せる時代を作ってくれたのです。
「日々の暮らし」そのもので、民意を示せる時代を作ってくれたのです。
どこでどんな風に暮らすか、何を仕事にするか、私たちに「選ぶ自由」を与えてくれたのは、世界中で「自由」のために闘ってくれた名もなきたくさんの人たちです。
その希望を引き継いでいきましょう。
日々の暮らしを大切にすること、目を覆わず耳をふさがないこと、口を閉ざさないこと、できることをやり始めること。自分たちを非力だと思わないこと。自分たちの小さな集まりをあなどらないこと。

15歳のグレタトーンベリさんは気候変動についての国際会議で言いました。
あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。

大人がしっかりしましょう。
子どもたちに、行動している姿を見せましょう。
それがどんなにささやかな場でもささやかな動きでも、きっと小さな人たちの心に残ります。
すぐに変わらなくて当たり前、何回挫折しても状況がどんなに悪化しても、諦めずに気長にいきましょう。
穏やかな暮らしを大切にしながら、日々たくさん笑いながら、自由と希望の灯を次の世代に引き継いでいきましょう。
世界中の同じ思いの人たちに届けるメッセージだと思って、私たちは左京区で小さな一歩を踏み出しました。皆さんもぜひご一緒ください。

2019.3.8  井﨑敦子

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